側湾症と立ち方・姿勢の誤認識
中3女子 側湾症
相談内容
・中1検査にて側湾症がみつかり装具使用を続けているが、年々進行している。また、
・肋骨の過剰な広がり
・肋骨の前側が突き出ている
・強い反り腰
・前ももの筋肉ばかりが発達している
・筋肉が異常に固い、何をやってもパンパン
「これらは側弯症からの影響なのか、
他にも影響している部分があるのかとても気になっている」
幼少期よりクラッシックバレエを続けている
初回立位検査
レントゲンでは21度との事だったが外見上はそれ程分からない状態
それよりも不自然な立ち方の方が目立つ
・バレエレッスン時の立ち方と、日常での立ち方は違う事を説明
・肋骨の広がり、前方拡張は間違った姿勢認識からの影響が大きい
・反り腰は立ち方からの影響もあるが、歪みからの影響も大きい為、
調整後の変化を観察
・骨格的には左腰の下がりが非常に大きく、左右差を補う為に
背中に不要な緊張が起きている状態(インソール使用で楽になる)
初回調整
骨盤、肋骨、胸椎
調整後、
・パツパツだった筋肉が緩み、
・前ももの張りが明らかに減少
・反り腰も軽減
「身体が軽い、すごい楽〜」
まだ左腰の下がりが大きい為、
普段はインソール使用にて過ごす事にした
調整継続中
クラッシックバレエに限らず、ダンサーや
舞踊歴が長い方、小さい頃からの続けている習い事等で
レッスン中にする立ち方を、そのまま日常でも
行っている方がいます。
それぞれの内容によって基本姿勢が違う様に
それらはあくまで「その運動の為の基本姿勢」です。
普段の生活では、自然体での立位で過ごす様に
気を付ける必要があります。
特に小さいお子さんや、真面目で、熱心な方程、
日常生活もレッスン化する傾向にあります。
成長期に身についた動きの習慣は
その後の身体を作ります。
そういう意味では、一つの運動に限定するよりも
多種、様々な体験により全身に様々な刺激をしながら
の成長は、バランスの良い肉体作りには効果的です。
また、運動というと
身体を動かすものばかりが浮かぶかと思いますが
書道や、茶道、華道などは、正しい姿勢や身体を丁寧に
扱う習慣作りになります。
*側湾症について
側湾症は風邪や切り傷の様に完治する性質のものではありません。
マス目の歪みが影響している場合、立位での重心変化、
それによる筋肉負担の少ない骨格状態で立てる事を目指すものです。
*骨格細分化調整は、医療行為ではないため病気の治療は行いません。
より良く立てる身体作りを目的に行う骨格調整です。
また、骨格細分化調整における検査は、病気の診断や、
原因を特定するものではありません。
「マス目の歪み」という独自の考えの元に、
現状把握、調整箇所特定及び、
全身バランスの変化観察の為に行われるものです。